本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
レンゴーは、段ボール・軟包装製品・重包装製品などを主力とする包装資材メーカー。1909年に井上貞治郎が日本初となる段ボールメーカーとして創業。1920年代には関東大震災を受けて東京工場が被災し、本拠地を大阪に移転して国産段ボールの大量生産化を進めた。戦後は家電、食品、青果物などの流通拡大と、木箱から段ボール箱への転換を追い風として事業規模を拡大。1970年代には消費者の高級志向化に応えるべく、カラー段ボール箱・美粧段ボール箱を実用化。1980年代には粘着テープ・不織布・マルチパックなどに参入、1990年代からはマレーシアなどの海外事業へと本格進出を開始。現在では段ボール分野で国内シェア1位、中国・東南アジア・欧州・北米などへも事業地域を拡大している。食品・飲料・家電・自動車部品など、幅広い業界に包装資材を供給するグローバル企業となっている。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:63(中堅上位)
段ボール分野における国内トップ企業であり、あらゆる包装材を網羅する。地味なイメージに反して売上高1兆円に迫る事業規模を誇り、給与水準・待遇は有名企業にも見劣りしない。。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用人数は年間50人~60人ほど。売上高1兆円に迫る巨大メーカーながら、段ボール・包装資材というマイナー分野ゆえに選考倍率は低め。かなりの穴場企業。
採用大学:【国公立】名古屋大学・東北大学・新潟大学・信州大学・岐阜大学・福井大学・京都府立大学・鳥取大学・北見工業大学・静岡文化芸術大学など、【私立】早稲田大学・明治大学・立教大学・立命館大学・日本大学・成蹊大学・龍谷大学・芝浦工業大学・東京電機大学・武蔵野美術大学など(出典:マイナビ2028)
業績動向
✔売上高と営業利益
レンゴーの売上高は2022年から急速な増加傾向が続いており、2025年には過去最高となる9,932億円に到達している*1。営業利益は長期的に170億~410億円ほどで推移しているが、2024年には過去最高となる488億円に到達している。ただし、売上高の成長ペースに対して営業利益は伸び悩む。
*1:2022年から売上高の成長が続いている理由は、①中小段ボール会社の友好的M&Aによる規模拡大、②ECサービスの普及や脱プラスチック加速による段ボール需要の拡大、③世界的な原材料価格の高騰を受けた値上げ対応による増収、など。
✔セグメント別の状況
レンゴーは、板紙・紙加工事業(板紙・段ボール・段ボール箱などの製造・販売)、軟包装事業(軟包装・セロファンなどの製造・販売)、重包装事業(フレキシブルコンテナ・クラフト紙袋・重量物段ボールなどの製造・販売)、海外事業(海外における事業展開)、その他事業(不織布・紙器機械の製造・販売、運送業・保険代理業・不動産業など)、の5事業を有する。
当社の事業構造は、祖業の段ボール製品を中核として、紙器・フィルム包装・重包装・包装機械までを幅広く手がける総合包装事業として成立している。段ボールは、食品・飲料・日用品・家電・電子部品・自動車部品・通信販売など多種多様な産業で使用されており、需要の安定性が特徴である。加えて、フィルム包装材・クラフト紙袋・ポリエチレン重袋・フレキシブルコンテナ・ラベル・粘着テープなども手掛けており、顧客の商品特性に応じた包装最適化を提案できる。垂直統合にも強みがあり、古紙を回収して段ボールを再生産し、使用後には再び古紙として回収する循環型ビジネスとなっている。海外事業では、中国・東南アジア・欧州・北米などに進出しており、日系企業だけでなく、現地企業や多国籍企業との取引も拡大している。
✔最終利益と利益率
レンゴーの純利益は2019年まで130億~170億円ほどで推移していたが、同年以降は200億~280億円に拡大。2024年には過去最高となる純利益330億円に到達している。営業利益率は3%~6%ほどで安定して推移しており、製紙・包装材メーカーとしては高めの水準。
✔自己資本比率と純資産
レンゴーの自己資本比率は長期的に33%~36%ほどで横ばいが続いている。同業他社のM&Aを続けているため、利益剰余金の蓄積に対して自己資本比率は伸び悩む。純資産は長期的に右肩上がりで増加しており、2025年には過去最高となる5,002億円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
レンゴーの平均年収は2023年まで690万~730万円で推移していたが、2025年には779万円に上振れ。総合職の場合、30歳で年収500万~600万円ほど、課長職レベルで年収950万~1,050万円が目安。包装資材メーカーとしては最高峰の給与水準である。平均年齢は41.9歳(2025年)と大企業の標準的な水準。
✔従業員数と勤続年数
レンゴーの単体従業員数は緩やかな増加傾向が続いており、2025年は4,372人ほどの組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2.55万人ほどの大所帯である。平均勤続年数は16.6年(2025年)と大企業の標準的水準をやや上回る。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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